星野氏も注目する再生可能エネルギーの気をつけることとは

最終更新日 2024年4月2日 by michidoo

世界中で注目が集まっていると言っても良い再生可能エネルギーですが、何を思い浮かべるでしょうか。
太陽光発電が注目されていると言っても良いのかも知れませんから、真っ先に思い浮かべた人が多いかもしれません。
確かに、太陽の光が当たることで発電できますので、都市部でも屋根の上などで発電することができます。

木を伐採してしまうと山の治水に影響する

太陽光発電はどこに太陽光パネルを設置するのかをよく考えて行わなくてはなりません。
メガソーラーが増えているようですが、山の木を伐採して設置するところもあります。
発電自体はクリーンに見えるかもしれませんが、木を伐採してしまうと山の治水に影響するので決して良いことではありません。

山はたくさんの木が植っていますが、このおかげで山には保水力があります。
木が少なくなってしまうと保水力が落ちてしまいますから、土砂崩れが発生しやすくなります。
こうやって考えていくと、太陽光パネルはどこに設置するべきかを考えて設置しないと大変なことになることがわかるはずです。

太陽光パネルは設置の仕方も重要

太陽光パネルは設置の仕方も重要で、適した場所に設置する際にも角度に気をつけないと思うように発電できなくなる可能性があります。
もちろん、影が入ってしまうと発電効率が悪くなりますから、そう言うことまで考えた上で設置しなくてはなりません。

風力発電の注意点について

太陽光発電以外の再生可能エネルギーと聞くと、風力発電が思い浮かぶ人が多いかもしれません。
風の力を活用して電気を作り出すことができます。

日本を見てみると、風が強い場所がありますので、そう言うところに設備を設置すれば発電できます。
一年中、風が吹いているところが適していますが、全く気をつけることがないと言うわけではありません。

風の力を借りるのは良いものの、台風などであまりにも強い風が吹いてしまうと壊れてしまうことがあります。
日本は年々、大型台風が近付いてきたり上陸することが出てきましたので、このようなことまで考えた上でどこで風力発電を行うべきかをより慎重に考えなくてはならないでしょう。

星野敦氏も注目する洋上風力発電

最近では、洋上風力発電が考えられています。
海の上は風が強く吹いていますし、一年中風が吹いていますので安定して発電することができます。
一見、これも良いような感じがするかもしれませんが、船舶の航行を妨げない場所でないといけません。

海の上ならば、騒音などを考えなくて良いメリットがありますが、生態系になんらかの影響が出る可能性がありますので、なるべく生態系の影響が出ない場所に設置することも考える必要があります。

海の上に洋上風力発電機を浮かべるとは言え、コストがかかることも問題点の一つです。
海の上で発電したら、それを地上まで持ってこないといけません。
クリーンなエネルギーとは言え、コストが高くなってしまうと現実的ではなくなってしまいます。

参考/Influx星野敦

地熱発電

日本は火山がありますから、地熱発電と言う方法もあります。
海外でも地熱発電は多く利用されていますし、安定して発電できるエネルギーです。

ただし、日本では適している場所は多いものの地熱発電は決して多くはありません。
適している場所は国立公園になっているところが多く、発電所を作ることができないからです。
法律を変えるなどしないといけないと言うこともあるために、地熱発電は日本ではあまり多くできないままです。

温泉を活用した温泉発電

日本は温泉地が全国にありますが、その温泉を活用した温泉発電を取り入れているところもあります。
これも再生可能エネルギーなのですが、温泉地としては泉質が変わったり湯量が減るのではと言う懸念もあって反対している人が多いと言われています。
このようなことがあるため、温泉発電を取り入れている温泉地はあまり多くはありません。

再生可能エネルギーのデメリットも考える

クリーンエネルギーと言うこともあって、再生可能エネルギーに注目が集まってはいるもののデメリットまで考えるとなかなか思うようには進まないのかもしれません。
多くの再生可能エネルギーは安定的な発電ができるわけではないので、ベースロード電源として活用することも難しいでしょう。
太陽光発電は晴れた日の日中は良いものの、天気が悪くなったり夜になると発電できなくなりますから、他の方法と組み合わせなくてはなりません。

メリットばかりが取り上げられてしまいがちですが、デメリットにも目を向けてどうやって導入すれば良いのかを考えることが重要です。
デメリットがあるからできないと言うことではなく、デメリットをどうやって克服するのかを考えて実行すれば、取り入れることができます。

まとめ

今の日本は火力発電がとても多くなっています。
火力発電をゼロにすることは難しいですが、再生可能エネルギーとどうやって共存していくのかを考えていけば良いのではありませんか。
無尽蔵に太陽光パネルを設置したり、風力発電設備を作れば良いと言うわけではありません。
それぞれの方法にメリットとデメリットがありますが、デメリットをいかに克服するのか、多くの人がここまで理解する必要があります。