教えて朋和産業さん!食品パッケージづくりで重要なポイント

最終更新日 2024年4月2日 by michidoo

「良い食品パッケージってどんなのか知りたい」
「売れるパッケージを朋和産業さんに学びたい」
「パッケージ業界で有名な朋和産業さんの技術を知りたい」

食品パッケージをつくるときには、いくつかの重要なポイントを踏まえておく必要があります。
思うがままにつくってしまうと、色々なトラブルの引き金になりかねません。
ポイントと意識しなければならない理由の両方を知っておくことで、良い食品パッケージが実現できるようにしておくことをおすすめします。

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朋和産業さんに聞く良い食品パッケージとは

分かりやすい

まず、分かりやすいことは非常に重要です。
デザイン性だけを重視して内容物に関する情報が分かりづらくなってしまうと、顧客の購買意欲を低下させる恐れがあります。
具体的なことを考えてみると分かるはずですが、初めて購入する食べ物の見た目や味が全く分からないと購入しようと強く思わないはずです。
オシャレなデザインを取り入れることは問題ありませんが、内容物と関連性がなかったり、内容物に全く触れないデザインとなっていたりすることは大問題だと言えます。
ターゲットによって見せ方は異なってきますが、透明の包装を使用することで中身を見せたり、製品を撮影した写真を掲載することで見た目が分かるようにしたりすると良いです。

食べ物を劣化させないものを使用する

食べ物を劣化させないものを使用することもとても大切だと言えます。
デザインを考えるだけが食品パッケージづくりではありません。
容器や包装の種類まで考える必要がありますが、選び方が悪いと品質を劣化させることになります。
たとえば、珈琲豆を売るときに空気に触れやすい袋を採用してしまえば豆が参加して味に影響を与えることになるでしょう。
柔らかさがウリのデザートを販売するときに、袋にデザートだけを入れてしまうと運送時や陳列時、顧客が持ち帰る際の衝撃で商品が潰れたりボロボロになったりする恐れがあります。
珈琲豆の例では空気抜きがついているような遮断性の高いものを採用することが有効ですし、柔らかいデザートの例ではプラ容器などにデザートをのせた上で袋に入れるという方法が有効です。
紫外線を予防する素材を取り入れたり、通気性が高い素材を取り入れたり、商品ごとにできる工夫は様々だと言えます。
初めに商品の性質や特性をきちんと考え、品質に影響が出ないようなものに仕上げられるようにしてください。

陳列した際の見栄え

陳列した際の見栄えも重要です。
どのような食品であったとしても、スーパーやデパート、コンビニなどで販売する場合はたくさんの製品と比較されることになります。
目立たないものや美味しそうに見えないものであれば、残念ながら選ばれる確率が低くなるでしょう。
もともとファンが多い製品であれば見た目に関係なく買ってくれる人がいるはずですが、そうでなければ第一印象は非常に重要です。
見た目が素敵であれば手に取ろうかなと感じる人が多くなるため、陳列したときに他の製品に埋もれないような見た目を意識するようにします。
製品のイメージや予測される購入者のイメージに合った見た目にすることは大事ですが、その上で他の商品とは雰囲気の違う配色や形状などを意識してパッケージを決めることがおすすめです。
販売場所が決まっている場合は、案が決まってから実際に足を運んで雰囲気を確認し、埋もれない見た目であるかどうか判断しても良いでしょう。

購入後の利便性まで考慮しておく

購入後の利便性まで考慮しておくことも大事だと言えます。
デザインが素敵であれば絶対に買ってもらえるわけではありません。
持ち帰りづらいものや処分しづらいものは選ばれにくくなりますし、1度目は購入してもらえても再購入してもらえない可能性が高いでしょう。
近頃はお店側で袋を無料で提供してもらえない、詰めてもらえないケースも増えています。
エコバッグに入りづらいから、大きなサイズの高い袋を購入しなければ入らないからなどの理由で避けられる可能性も高いです。
必要以上に大きくしたり複雑な形状にしたりすると、利便性の低さから購入率低下を招く恐れがあると理解しておきましょう。
購入時だけでなく、中身を食べた後に捨てづらい場合も嫌がられやすいです。
ゴミの処分方法に厳しい自治体も増えているため、簡単に燃えるゴミとして処分することができないとリピートしたくないと思われる恐れがあります。
有料ゴミ袋を使用している自治体の場合は、かさばるゴミで有料ゴミ袋をたくさん使いたくないという思いから避けられることもあるでしょう。
デザインだけを意識して食品パッケージが考えられがちですが、消費者目線に立ってこのような部分まで考慮することが成功の秘訣だと言えます。

まとめ

食品パッケージを考案するときにはデザインの素晴らしさも大切ですが、こういった部分まで気を配るようにしたほうが良いです。
企業によっては全く気にかけていなかった部分もあるはずですが、様々な要素で消費者目線に立ちながら考えていくと納得できるものに仕上げやすくなります。
とても魅力的な商品であったとしても、消費者に見た目が悪いと思われたり不便だと思われたりすると買われるチャンスが少なくなるでしょう。
売れる製品にしたいのであれば、細部まで配慮しながら内容を考えていくようにしましょう。