保湿クリームの利用について

最終更新日 2024年4月2日 by michidoo

「自分に合った保湿クリームを探している」
「お肌の保湿の仕組みについて知りたい」
「保湿クリームの成分が気になる」

保湿クリームとは、皮膚に含まれる水分を外に逃がさないようにするために塗るクリームのことです。
本来、人間の皮膚はその内部に含まれる水分を必要以上に失ってしまうことのないよう、皮膚自身に保湿の作用があります。

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皮脂の役割

よく知られている皮脂がまさにそれに当たり、名前のとおり脂というか油脂分を多く含むことで水はいわばはじかれた状態となって皮膚内部に留まることとなって、外部に失われてしまうことがありません。
皮脂の成分は人によっても差がありますが、脂肪酸・スクアレン・コレステロールやそれらがグリセリンなどでエステル化したものが多く含まれています。
これらの原料となるのは言うまでもなく食事中の脂質であり、生体内でも合成することは一応は可能ですが食事から補われる部分が重要であることに変わりはありません。
食事中の脂肪は淡水化物と並んでダイエットの大敵と思っている人も多く、確かに摂取のし過ぎは種々の生活習慣病を引き起こして健康上の問題を引き起こしますが、かといって極端に制限することは問題だというのはこれでも分かるでしょう。
言うまでもなく、脂質が重要な働きをしているのは皮脂だけではなく、生体内のあらゆる部分でそれと同じかそれ以上に大事な働きをしていることにも十分な注意が必要です。

人間が本来持っている皮脂の力で肌の乾燥を防ぐ

ということで、最も適切で自然なのは人間が本来持っている皮脂の力で肌の乾燥を防ぐことにあります。
しかし、これで十分であれば苦労はないのも事実であって、年齢を重ねるとともに次第に減少していきますので、外部から補うことが適切になるケースも存在します。
あくまで本来の姿を述べたものですので、最初からそれに大きく頼ろうとするのではなくて、食事を始めとして運動とか睡眠、ストレスなど、日常的な生活習慣を見直した上でのことにしたほうが良いです。
それらが不適切なままにクリームの力に頼っても過度に必要になるばかりか、根本的な解決にはなっていませんので体調が余計に悪化したりすることもあるかもしれません。
その上でクリームを使用したい場合ですが、極めて多くの種類の製品が販売されていますので、どれが自分にあった製品なのかを判断するだけでも一苦労です。
ブランドや価格帯も様々であり、これも判断を難しくしています。

試供品を使うとか小容量から始める

他の化粧品ブランドと統一すれば良いのではないかというのは一つの考え方ではありますが、他の製品群で自分にあっていたとしても、クリームも同様に自分に合う保証はありません。
ということで試してみるのは良い考え方で、試供品を使うとか小容量から始めるのは良い考えです。

保湿クリームの成分

実は、保湿クリームの成分には大きく分けて2種類あり、水溶性のものと脂溶性のものとがあります。
脂というからには水溶性ではなく脂溶性と思うかもしれませんが、成分によっては水溶性に分類されるものもあり、テクスチャーも両者で大いに異なってきますので、自分の好みに応じて選ぶのが良いです。
水溶性の保湿成分の代表的なものはグリセリン、BG、ヒアルロン酸などが挙げられます。
BGはブチレングリコールの略であり、化学的にはグリセリンに近い成分となります。
一方で脂溶性の保湿成分の代表例はコレステロール、セラミド、レシチン、スクアレンなどの他、いわゆる植物油や鉱物油が配合されていることもあります。
主要成分は製品のラベルを見れば書かれていますので、それをチェックするようにすることがまずは第一です。
これが明確に記載されていないような製品は売られていないと思われますが、もしあるとすればそれは怪しいと思っておいたほうが良いでしょう。

付加価値を持った保湿クリーム

保湿を目指している以上、基本的には保湿成分さえあれば良いということになりますが、それでは製品価値の向上にはつながらないため、各メーカーは競って付加価値を見出そうとしています。
例えばアンチエイジングとか美白といった要素で、これらの目的のために追加で成分が配合されている製品も数多くあります。
費用対効果というかコストパフォーマンスの問題もありますので、このような本来の価値ではない部分については多少なりとも慎重になったほうが良いかもしれません。
また、製品として流通させるためには、他にも各種の成分を配合しているケースもあります。
単純には防腐剤とか香料、着色料といったものであり、これらは割合としては少なかったとしてもアレルギーの原因になったりすることもありますから、肌の敏感な人は注意しておいたほうが良いです。
このような点を全て考慮した上で自分にあったクリームを最初から選ぶというのが、容易なことではないのは分かるのではないでしょうか。

まとめ

確かにあまりにも安価なものは粗悪な原材料を使っているとか製造工程がいい加減でないとも限りませんので、皮膚につけるのは躊躇するかもしれませんが、ブランドや価格だけにとらわれるのではなく、いくつか自分で実際に試してみた上で決めるのが良いやり方だと言えることは間違いありません。