【光本先生の解説】実業家としての事業開始するためのポイント

最終更新日 2024年4月2日 by michidoo

「実業家ってどんな人?」
「日本で活躍する実業家について知りたい」
「実業家として事業を行うポイントを知りたい」

会社の経営者は、社長と呼ばれることが多いけれども、これは直接その経営者と接点を持つ場合の呼び方です。
例えば、知り合いに会社経営を行っている友人がいるとしたとき、その人のことを企業家や実業家などのようにいう人は少ない、あの会社の社長などのようないいかたで話をするケースは多いといえます。
ただ、実業家・事業家・起業家などの呼び方は類似しているので使い方そのものが曖昧だったり間違った使い方をしている人も多いといえましょう。
ここでは、それぞれの意味や違いなどについて見て行くことにしましょう。

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光本勇介 現在
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光本勇介氏が考える実業家・事業家・起業家の違い

実業家

実業家、これは実際の生活に役立つ実業を営む経営者、このような意味があります。
実業には、農業・水産業・工業・商業などのような生産もしくは流通、そして販売などに関する事業の総称です。
そのため、実業家となったときは経営者の中でも比較的範囲が狭い呼び方になる事業内容に直接関係した表現になるといっても過言ではありません。
この呼び方と類似していたり間違った言葉になるものに、起業家・企業家・事業家などがありますが、これらはいずれも経営者そのものを指しますがそれぞれ意味合いが異なるのでその違いを知らずに会話で使うと間違いになることもあるので注意が必要です。

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起業家

起業家は、新規事業を起こす人を指すもの、どのような業種においても自ら新しいアイディアを作り出したり世の中に存在していないような商品もしくはサービスを無の状態から作り上げる経営者が起業家です。
企業家は、漢字が異なるだけで同じイメージになりがちですが、企業家の場合は会社の経営を行う人であり企業者などのように呼ぶことも少なくありません。
会社経営者の中でも新技術の開発や導入、新製品の生産や経営の改革もしくは改善など、積極性を持ち企業経営だけを行うなどの役割を持つ人が企業家です。
人気商品を世の中に続々と登場させるなど社会的な影響力を与えるような企業経営者です。

事業家

事業家の場合は、事業そのものを行う経営者です。
単に事業を行う経営者などの意味ではなく事業計画や管理、遂行などを巧みに行う経営者に対して事業家の呼び方を使うのが一般的、不安定な会社を再建する軌道に乗せるなどして企業内のサービスを拡充するなどの役割を持つのが事業家です。

実在する有名な実業家

このように、いくつかの種類がありそれぞれの特徴をご紹介しましたが、実在する人物で紹介を行った方がよりリアリティですし頭に入りやすくなりますよね。

本田宗一郎氏

本田宗一郎氏は、本田技研工業株式会社の創設者、一代で世界的な企業へと成長させた実業家です。
15歳で東京の自動車修理工場で働き始めて、22歳のとき地元の静岡県に戻り自動車修理工場を創業するなどの実績の持ち主です。
その後は、自動車部品メーカーやバイクの生産、そして四輪事業への参入などを行い一代で世界的企業となる本田技研工業を作り上げるなど起業家としての役割も持つ人物です。

柳井正氏

柳井正氏は、カジュアル衣料の製造販売を行って切る会社尾代表取締役会長兼社長をつとめている実業家、大学卒業した後にジャスコに就職するものの直ぐに退職、山口県で紳士服を経営している父親の後を継いで経営の面白さを知ります。
そのとき、広島にユニクロの1号店を出店しましたが、当初は中々軌道に乗らずに苦労していましたが、現代においてユニクロは世界的にも有名なアパレルブランドへと成長するなど成功を収めた人物の一人です。

事業を始めるときに必須となるポイント

このような有名な企業家もしくは事業で成功をおさめた人物のように自分も成功したい、このように考える若い人は多いことでしょう。
大きな目標を持つことはとても大切なことですが、目標を実現するためには勢いだけでは成功することはできませんし流れに身を任せていても同じであり、物事には入念な準備が欠かせません。
事業を始めるときに必須となるポイントは、事業内容および事業規模を決める、事業計画書(ビジネスプラン)の作成を行い、資金の準備をする、この3つが重要です。

事業内容および事業規模を決める

最初に行う事業内容は、事業として成り立つものであるのか否かを判断しなければなりませんが、そのときの判断材料として有効になるのが、ニーズの有無・世の中に役立つもの・収益が見込めるもの、3つです。
そのため、事業内容を決めるときはこの3つをしっかりリサーチしておくことが重要です。
事業内容を決めた後は、事業規模を明確にすることになりますが今後の人生をかけて取り組むなどの意気込みで行うこと、後悔をしないよう時間をかけて慎重に進めるなども大切な部分です。

事業計画書(ビジネスプラン)の作成を行う

事業計画書を作成するときは5W2Hを活用するのが最適、5Wは「what・why・when・where・who」5つのW、2Hは「how to・how much」2つのHです。
この5W2Hに当てはめながら物事を考えるとターゲットや事業内容がより明確になるので、コンセプトや流通経路、そして収益などの詳細レベルでの整理が可能になります。